知らなかった!ペニーにまつわる10の事実

カナダがペニーを廃止する中、1セント硬貨に関する驚きの事実をご紹介します。

1. 「ペニー」という言葉の起源

「ペニー」という言葉やそのヨーロッパ各国でのバリエーション(ドイツ語の「プフェニヒ」やスウェーデン語の「ペニング」など)は、元々小額の通貨だけでなく、あらゆる種類の硬貨やお金を指していました。

2. 初のイングランドのペニー

アンゴロサクソン王オファが790年頃に初めてペニーとして知られるイングランドの硬貨を導入しました。それは完全に銀で作られていました。現在のイギリスのペニー(「ペンス」とも呼ばれます)は、1ポンドの100分の1の価値があり、銅メッキされたスチールで鋳造されています。

3. アメリカのペニーの正式名称

アメリカのペニーの正式名称は「1セント硬貨」です。しかし、アメリカ造幣局が1793年に初めて1セント硬貨を鋳造したとき(当時のハーフドル硬貨の大きさで、100%銅でした)、アメリカ人は習慣的にイギリスの用語を使い続けました。

4. 最初のアメリカのペニー

ベンジャミン・フランクリンが1787年に最初のアメリカのペニーをデザインしたとされています。フジオセントとして知られるこの硬貨には、太陽と日時計のイメージの上に「Mind Your Business」というメッセージが刻まれています。裏面には、13のオリジナル植民地を表すリンクが連なる鎖が「We Are One」というモットーを囲んでいます。

5. 「節約したペニーは稼いだペニー」

ベンジャミン・フランクリンに起因するフレーズ「節約したペニーは稼いだペニー」とともに、最初のアメリカのペニーのデザインも彼に帰されています。フィラデルフィアにあるフランクリンの墓を訪れる人々は、幸運を祈って1セント硬貨を置いていくのが伝統となっています。

6. ペニーの銅含有量

銅の価格上昇により、アメリカのペニーの銅含有量は年々減少しています。1982年以降に鋳造された1セント硬貨は、高価な金属が全体の2.5%しか含まれていません。一方で、ニッケル、ダイム、クォーターは主に銅で作られています。それでも、今日のペニーの製造コストは額面価値を超え、1枚あたり約1.8セントと見積もられています。

7. リンカーンセントの導入

1909年、テディ・ルーズベルトは第16代大統領の生誕100周年を記念してリンカーンセントを導入しました。当時、それは実在の人物の肖像をフィーチャーした初めてのアメリカの硬貨でした(以前のデザインには「自由」を象徴する人物が描かれていました)。50年後、リンカーン記念館がペニーの裏面に追加され、その中には記念碑の小さな彫像も含まれています。

8. リンカーンの肖像デザイン

今日のアメリカのペニーに描かれているエイブラハム・リンカーンの肖像は、リトアニアから1890年にアメリカに移住した著名なメダリスト、ヴィクター・デイビッド・ブレナーによってデザインされました。バルナウスカスという名前で生まれたブレナーは、ユダヤ人としての出自が迫害されたため祖国を逃れました。

9. 鋼製のペニー

第二次世界大戦中、銅の供給が兵器製造に不可欠となったため、アメリカ造幣局は1943年のペニーを亜鉛メッキ鋼で鋳造しました。「スティーリー」と呼ばれるこれらの硬貨は、ダイムと非常に似ていたため混乱を引き起こし、また錆びやすく劣化しやすいという問題がありました。

10. 軍事基地でのペニー廃止

1980年代、海外のアメリカ軍基地ではペニーが廃止され、すべての取引が最寄りの5セント単位に丸められるようになりました。これは、今年後半にカナダが導入する予定のシステムです。

引用元:10 Things You Didn’t Know About the Penny – https://www.history.com/news/10-things-you-didnt-know-about-the-penny